研究者・知識を扱う方へ
研究用PDFを、移動せずに整理。
Little TaggerはPDF、報告書、文字起こし、データセットを標準のFinderタグで整理します。ファイルは元のフォルダに置いたまま、プロジェクト、テーマ、出典、確認状況のタグで研究資料を関連付けられます。
新しいファイル群にもプリセットを再利用し、閲覧やメモには使い慣れたアプリをそのまま使えます。Little Taggerは文献管理ツールを補完するもので、置き換えるものではありません。

難しいのは保存ではなく、その意味を覚えておくこと。
研究資料はすぐに増えます。論文はPDFで届き、インタビューの文字起こしはメモの隣に置かれます。あるプロジェクトのためにダウンロードした報告書が、半年後に別の研究でも役立つこともあります。データセット、参考画像、発表資料、補足資料も、ディスクのどこかに保存されていきます。
フォルダ階層が得意なのは、「このファイルをどこに置いたか」という問いです。しかし研究では、ほかのいくつもの問いを同時に考える必要があります。
- どのプロジェクトに役立つ?
- どんなテーマを扱っている?
- どこから入手した?
- もう確認した?
- 一次資料、参考資料、補足の根拠のどれ?
- 別のプロジェクトにも関係する?
フォルダ階層が深くなるほど、ファイルのひとつの側面を選び、ほかの側面を切り捨てなければならなくなります。
やがて、小さな不統一が生まれます。
Finderタグなら複数の切り口を扱えます。ただし、タグの仕組み自体が管理できる状態であることが前提です。研究用のタグ一覧は、よくあるパターンで乱れていきます。
誰かがわざと悪い仕組みを作ったわけではありません。不統一は少しずつ積み重なります。適切なタグが見つからず、急いで新しいものを作る。案件ごとに命名ルールが少し変わる。一時的な進捗タグが、作業が進んだ後もずっと残る。
そのうち、タグ一覧自体が手作業で管理すべきものになってしまいます。
新しい資料が届くたびに、同じ分類作業が戻ってくる。
同じ研究プロジェクトの論文を12本ダウンロードしたとします。すべてに同じプロジェクトのタグが必要です。大半は学術論文で、すべて「要確認」から始まり、いくつかは共通のテーマを扱っています。
Finderでは、ファイルごと、またはファイル群ごとに、その分類を繰り返すことになります。翌週に資料が増えると、また最初からです。
問題は、Finderがタグに対応しているかではありません。もちろん対応しています。タグ付けの方法を再利用し、整備し、規模に合わせて運用するための仕組みが、ほとんどないことが問題です。
ファイルは元の場所に。意味はタグで追加。
Little Taggerは標準のFinderタグを使うので、フォルダ構造をなくす必要はありません。タグをもうひとつの層として使い、フォルダの境界を越える情報を持たせられます。
- Project Atlas/
- Papers/
- Reports/
- Interviews/
- Data/
例
実際の研究に沿ったワークフロー
専門サービス業でのAI導入を扱う長期研究「Project Atlas」に取り組んでいるとします。1週間で、学術論文14本、業界レポート3本、インタビューの文字起こし2本、調査結果のスプレッドシート、複数のスクリーンショットと参考画像を集めました。
従来のフォルダ整理も役立ちます。論文、報告書、インタビュー、データ、画像をそれぞれのサブフォルダに入れれば、ある程度は整理できます。ただ、それだけでは、ガバナンスを扱うファイル、定量的な根拠を含むファイル、未確認の資料、別のプロジェクトにも関連する報告書はわかりません。
すべてをFinderタグで表すなら、たとえば次のように整理できます。
大切なのは、この分類そのものではなく、複数の切り口を持つことです。自分に必要な切り口は、まったく違っていてもかまいません。
繰り返す部分を、プリセットに。
Project Atlasの新しい論文には、最初に共通する分類があります。同じタグを毎回選ぶ代わりに、繰り返す操作をプリセットに保存します。
テーマのタグは論文ごとに変えられます。プリセットは全ファイルに同じ分類を強制するものではなく、本当に繰り返している部分の手間を減らします。
複数の操作をまとめるなら、ワークフローに。
タグ付けに順序があるときは、ワークフローが役立ちます。再利用できるプリセットを組み合わせ、上から順に実行します。
Little Taggerに渡すファイルと、ワークフローの実行タイミングは自分で決めます。手動、即時、またはワークスペースへの追加から少し時間をおいて実行できます。バックグラウンドでのフォルダ監視はありません。
- 1一時的な取り込み用タグを削除
- 2「Project Atlas」を追加
- 3「学術論文」を追加
- 4「要確認」を追加
ほかにどんなタグが合うか、迷うときに。
共通のタグはたいてい簡単に決まります。難しいのはテーマです。この論文は実際には何を扱っていて、今のタグの中ではどれが合うのでしょうか。
対応するMacでは、Little TaggerがApple Intelligenceを使い、ワークスペースのファイルからタグを提案できます。ファイルの内容、名前、メタデータ、画像、既存のタグ、その他の利用可能な情報を考慮します。すべてデバイス上で処理され、アカウント、アップロード、他社のAIサービスは不要です。
あなたが決めるまで、タグは付けられません。 提案は自分で確認する候補であり、勝手に適用される変更ではありません。 プライバシーを守るデバイス上の提案について読む 。
研究の分類は、増えても使いやすく。
プロジェクトは終わり、用語は変わり、一時的なタグは不要になります。似た名前も増えていきます。Little Taggerには、タグライブラリ自体を確認する場所があります。未使用タグ、似た名前、ファイルへの割り当てがないタグ、グループ構成、実際の使用場所を確認できます。
増えるのはタグではなく、資料のつながり。
- 論文を複製せずに、複数の考えと関連付けられる。
- フォルダを組み替えずに、進捗を変えられる。
- 繰り返す分類を、毎回ゼロから始めなくてよい。
- 古いタグをただためずに、整備できる。
- タグの一貫性が保たれ、検索が役立つものになる。
Little Taggerは文献管理ツールではなく、Zotero、DEVONthink、メモのデータベースの代わりにはなりません。Macに保存しているファイルを、標準のFinderタグで整理します。
こんな方におすすめ
- PDF、報告書、メモ、データセット、参考資料をMacに直接保存している。
- ひとつのファイルが、複数の有用な分類に当てはまる。
- 同じプロジェクト・出典・進捗のタグを繰り返し付けている。
- Finderのタグ一覧を管理しにくくなっている。
- すべてを独自のデータベースに移さずに、整理を改善したい。